未来の農業2019~省力化~

未来の農業~省力化~

りんご農業

ここではりんごが穫れるまでの1年間を時間を追って見てみましょう。

剪定(せんてい:1月末~3月)

 りんご栽培の最初の仕事であり、青森県では最も重要とされる技術です。木の中まで日光が入るようにし、毎年よいりんごが実るように木の形を整えます。
剪定は、大変難しい作業で、「千本の木を剪定しなければ一人前になれない」とも言われています。


肥料散布(ひりょう散布:4月)

人間と同じように、りんごも栄養が必要です。4月に肥料を散布して栄養を与えます(基肥という)。その後、6月頃にもう一度与えます(追肥という)。6月に与えるのは、ちょうどりんごの果実が大きくなり始め、栄養がたくさん必要になるからです。最近は、堆肥や有機質肥料も使われています。


草刈り(くさかり:4月~9月)

りんご園は、土からの水分の蒸発や土壌の浸食を防いだり、有機物補給ということから草を生やしています(草生栽培という)。
しかし、草が伸びすぎるとりんごの木と水分を奪い合ったり、虫などが出るので、4~6回程刈り取ります。
草刈り機には、肩にかけるコンパクトな機械や写真のような自走タイプ、ゴーカートのような乗用タイプがあります。


薬剤散布(薬剤散布:4月~8月)

病害虫からりんごを守るために行います。県の基準では年間10回の散布ですが、りんごの実にかかるのは7回程度です。なお、安全性の高いりんごを消費者に提供するため、また、農家にとっても散布作業は重労働なので、少ない人では年間6回程度まで散布を少なくしています。農薬も安全なものを使っていますし、使うときにも十分気をつけています。


受粉(じゅふん:5月中旬)

ほとんどのりんごは、同じ品種の花粉がついても実になりません。そのため、他の品種の花粉をつけてやる必要があります。昔は、一つ一つの花に、人が花粉をつけていましたが、今ではマメコバチというハチを使っています。


摘果<実すぐり>(てきか<みすぐり>:6月~7月)

 りんごは、1つの株に5つくらい花が咲きます。これを全部りんごの実にすると小さなりんごしかできず、栄養が足りなくなって、来年の花ができなくなってしまいます。
そこで、3~5株に1つの実になるようにいらない実を取ってしまいます。こうすることで大きくておいしいりんごができます。花の時期に花を摘むと摘花となります。


着色手入<葉つみ、玉回し>(ちゃくしょくていれ<はとり、たままわし>:9月~11月)

 りんごの実全体に太陽が当たって、色がきれいにつくようにします。葉とりは、りんごの実に日影をつくる葉を2~3回に分けて摘み取ることで、玉まわしは、太陽が当たった部分だけ赤くなるので、反対側にも色がつくようにりんごの実を回転させる作業です。下手な人がやると、玉を回しすぎてりんごを落としてしまいます。

 このほかにも、「徒長枝整理(とちょうしせいり:新しく伸びてきたいらない枝を切る)」や「支柱入れ、枝吊り(しちゅういれ、えだつり:りんごが大きくなって重くなり枝が下がるのを防ぐ)」、色づきをよくするため品種によっては、「袋かけ・袋はぎ」といった作業もあります。


収穫(しゅうかく)

こうして、一年間いろいろな作業によって育てられたりんごは、8月から収穫がはじまります。収穫の時もりんごにキズがつかないよう一つ一つていねいに収穫します。


(参照:リンゴができるまでhttps://www.pref.aomori.lg.jp/sangyo/agri/ringo-dekiru02.html)


リンゴ農業には上記のような作業がある。

ここで作業時間を見ると表2のようになっている。
労働時間のうち、25%が摘果・受粉、23%が管理、17%が収穫、13%整枝・剪定が剪定に費やされている。この労働時間を削減できれば楽になるかもしれない。

そこでこの労働時間を削減するために次のような工夫がなされている。

下の表を見ていただけると分かると思うが、時間のかかる作業のうち収穫、整枝・剪定はまだまだ人の力に頼ることが多い。


摘果についても農薬を用いても完全な作業はできないだろう。
摘果の作業はを振り返ってみよう。


摘果<実すぐり>(てきか<みすぐり>:6月~7月)

 りんごは、1つの株に5つくらい花が咲きます。これを全部りんごの実にすると小さなりんごしかできず、栄養が足りなくなって、来年の花ができなくなってしまいます。
そこで、3~5株に1つの実になるようにいらない実を取ってしまいます。こうすることで大きくておいしいりんごができます。花の時期に花を摘むと摘花となります。

このように摘果の作業は人の手によって丁寧に、最も育ちそうな摘果する果実を選ばなければ、最もおいしく立派なリンゴを収穫することができない。
つまり、収穫、整枝・剪定、摘果の三つの作業は特に人の手に頼ることが今のところ一番の解決策になっている。



リンゴ収穫ロボットを導入するための試算を考える。
仮定条件1 人間の代わりに労働する
時給800円の労働と仮定する。(indeedより推定 青森県最低賃金780円)
一日八時間労働、6400円交通費などを考慮して7000円と計算。
一人当たり一時間当たり150個収穫できるとする。
一日当たりリンゴを150×8=1200個
仮定条件2 リンゴの収穫の値段で考える
リンゴの木一本で15000円の利益を得る
(リンゴ一個50円)×(リンゴの木一本で300個の収穫)
1200個では50×1200=60000円の利益

仮定より リンゴ一個当たり
7000/1200=5.83円

つまりリンゴ一個当たりロボットを導入すると5.83円の利益が生まれる。
ロボット一つあたりの理想値段はロボットに収穫だけさせる場合

(ロボット一つ当たりの値段)=(ロボットが収穫できるリンゴの個数)×5.83円


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